ロードレースとは

レースを見に行こう

レース当日の流れ

レース会場ではどんなことが行われているの?という方に、広島クリテリウムを例に具体的に紹介します!

 

○広島クリテリウムの場合
大型ショッピングモールや卸売市場、ホールなどがあり車や人の往来が激しい広島市西区商工センターの道路に交通規制をかけて、一周1.7kmの周回コースを設置します。
国内最高峰のリーグ・Jプロツアーの1戦として、2018年の第1回大会ではコース30周(51km)で行われました。トップ選手が猛スピードで目の前を何度も走り抜けていくので、迫力満点です。

プロのレース前には、出場チームを紹介する「チームプレゼンテーション」が行われます。レース直前に選手たちがステージに上がり、意気込みを語ったりサインボールを投げるなどして、観客を盛り上げます。(レースによっては行われない場合もあります)
UCIレースの場合は、ステージ上で出場選手がボードにサインをする、「サインオン」が行われます。

プロ選手によるレースのほかに、アマチュア選手のレース(エリートツアー)や女性のレース、18歳以下のジュニア選手のレースなどが同日に開催されます。どのレースも沿道から無料で観戦できます。沿道には観客がぎっしり隙間なく詰めかけるため、観戦したい地点に早めに陣取っておくことをお勧めします(場所取りはできません)。

また「パレードラン」は、一般の方がレースコースを楽しくパレードする催しで、自転車を持って来場した方は誰でもその場で参加できるため、子どもから大人まで幅広く参加しています(レースによっては子供のみなど制限がある場合もあります)。

レース会場には各チームのテントが並んでいて、プロ選手たちがウォーミングアップや休憩、ミーティングなどしているところを間近で見ることもできます。

また、飲食・自転車関連商品・地域の団体や企業などのブース出店もあり、ヴィクトワール広島のブースでは、チームの応援グッズを手にいれることもできます。

☆広島クリテリウム ホームページ

基本 基礎 見所 見どころ

更新日 : 2020年5月12日

一般的なレースの流れ

レースの規模によって出場者数は変わりますが、たとえば日本のJプロツアーなどは毎回100人ほどの選手が出場します。スタート地点は、マラソン大会のように先頭ラインから最後尾まで、何重にも選手たちが並びます。

スタートの合図で一斉に出走すると、大抵は序盤に集団から飛び出して先行しようとする選手が現れます。何人かが追随して「逃げ集団」を形成したり、集団に飲み込まれたりしながら、アメーバのような動きを繰り返します。

少人数で前を走るのは風の抵抗が大きくて不利ですが、逃げ切り優勝のチャンスがあるほか、メイン集団にいるチームメイトが有利になります。また、序盤に逃げることで目立ち、自分だけでなく、所属チームやそのスポンサーをアピールすることもできます。
逃げるメリット

逃げ集団に強い選手が入ると逃げ切り優勝の可能性が高くなるため、後ろの集団は、逃げた選手たちを吸収して再び1つのかたまりになろうと、ペースを上げて追いかけます(逃げを容認しない、逃げを潰すなどと表現します)。

一方、それほど実績のない選手が逃げた場合は、逃げ切りの可能性は低いため後ろの集団は逃げを容認します。

レースは多くの場合、逃げ集団とメイン集団が一定のタイム差を保ったまま進んでいきます。数的優位のメイン集団はいつでも逃げ集団を吸収することができるため、のんびりモードがしばらく続きます。レースと関係ない話をしていることもあるようですが、戦況を見極めたり状況を把握するため、常にアンテナは張っています。

距離も時間も長いロードレースでは様々な駆け引きが行われ、選手たちは高速でペダルを回しながら、常に頭の中もフル回転させています。

多くの場合、動きが出るのはレース終盤。ゴールに向けて各チームが一気に動き始めます。

スプリント(ゴール前のスパート)勝負で勝ちたいチームは、逃げ集団を吸収してメイン集団と1つの固まりになるよう動いたり、エースを連れたアシスト選手がメイン集団から飛び出して、エースがラストスパート(スプリント)しやすいよう位置取りをしたりします。ギリギリまで風よけとなってエースを運ぶアシスト役の選手は、「発射台」と呼ばれます。

逃げ集団にチームメンバーがいて、その選手に逃げ切り勝ちをさせたいチームは、そうした動きを封じるように動いて、逃げている選手をアシストします。逃げている選手は、追撃を避けて逃げ切れるよう、さらに加速をしていきます。

早々に逃げ切り勝ちが決まった場合を除いて、ゴール直前は最も激しくレースが動く局面です。それまでに打たれた様々な布石がここに集約されます。劇的な幕切れを、お見逃しなく。

基本 基礎 見所 見どころ

更新日 : 2019年4月16日

どこで見る?

ロードレースは公道で行われるレースです。沿道から、無料で観ることができます。レースによってはゴール前などに有料観覧席が設けられることもあります。

日本のロードレースは、同じところを何周もする周回コースでのレースがほとんど。一か所に留まって観戦していても、選手が何度も目の前を通過するので楽しめます。

ただ、コースによって見どころは変化するので、移動しながら観戦すると、いろいろな場面を見ることができます。
たとえば、上り坂ではスピードが落ちるので選手の表情が良く見えますし、スピード感を体感したいなら平坦な直線コースがおすすめ。ゴール前では、力強くペダルを踏み込み、目にも留まらぬ速さで走る選手の姿が見られます。

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更新日 : 2020年4月12日

観戦をより楽しむために

移動しながら観戦する場合はたくさん歩くことになり、アップダウンのあるコースも多いので、リュックサックやスニーカーが便利です。日焼け止めや帽子もあるといいでしょう。選手との距離が近く、当たってしまうと危険なため日傘は避けた方がいいかもしれません。雨の日も、傘ではなくレインコートなどを使用する方が安心です。

コースの途中にはトイレがあまりありません。お手洗いは先に済ませておくことをおすすめします。

急な下り坂や道が狭い場所など、危険な場所は観戦禁止エリアに指定されている場合があります。その他のエリアでもレースの妨げになったり、選手や観客の危険につながる行為は厳禁です。お子さんやペットが誤ってコース内に入ってしまわないよう、注意しましょう。

開催地のご当地グルメが楽しめるブースや、地元チームのグッズ等を販売するブースが出店する場合もあります。各チームのテントでは、レース前の集中している時間帯以外はファンサービスをしていることが多く、選手と一緒に写真を撮ったりサインをもらったりできます。近くにいるチームスタッフに声をかけてみましょう。

※レースによっては飲食・販売ブースがない場合もあります。事前に調べて、出店がない場合は軽食などをあらかじめ用意されることをお勧めします。

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更新日 : 2020年5月12日

応援のしかた

ロードレースは選手と観客の距離が近いのが特徴の1つ。モータースポーツのようにエンジン音などもないため、声援は選手に届きます。選手やチームの名前を呼ぶだけでも、「頑張れ!」や「〇〇ファイト!」など声をかけてもいいでしょう。「アレ!(フランス語で「行け!」の意味)」、「バモス!(スペイン語で「行こう!」の意味)」という応援もロードレースでは一般的です。
中には、横断幕を掲げたり、コスプレをしたりするファンも。周囲に迷惑をかけたり、レースの邪魔になったりしなければ、基本的には自由なスタイルで観戦・応援してOK!
堅苦しく考えず、楽しみましょう。

選手が通り過ぎたあとは、ツイッターなどのSNSやインターネット中継などでレース展開を確認しつつ、まわりのファンと自転車トークに花を咲かせるのもおすすめです。応援している選手やロードレース観戦のきっかけなど、共通の話題で盛り上がれます。

海外では、選手がドリンクを飲み終えたボトルやサコッシュ(ドリンクや補給食を運ぶための袋)を沿道に投げることもあり、それを手に取り喜ぶ観客もたくさんいます(Jプロツアーでは決められた補給エリア・廃棄ゾーン以外でボトルやゴミ等を投げることは禁止されているので、観客の手元に飛んで来ることはありません)。

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更新日 : 2020年3月30日

選手とのふれあい

初めてレース会場を訪れると、選手と観客の距離感が近いことに多くの人が驚きます。チームテントで選手たちがウォーミングアップをしたり休憩しているのを間近で見られたり、観客も通行できるエリアを有名選手が何気なく歩いていたりします。気軽にサインや写真撮影に応じてくれる選手が多いのもロードレースの魅力です。

スタジアムスポーツと違って、選手と観客の居場所に明確な線引きがないので、どこまで近づいて良いのか、声をかけても良いものなのか、戸惑うかもしれません。

ヴィクトワール広島は、サインも写真も大歓迎ですが、レース開始1時間半前ぐらいから終了後までは選手との接触をご遠慮いただいています。どのチームでも、選手たちはレースが近くにつれ集中力を高めてゆくので、声をかけても良いかチームスタッフに相談してみると良いでしょう。

基本 基礎 見所 見どころ 魅力

更新日 : 2019年4月5日

会場アクセス

レース会場は山の中に設定されることが多く、そういった場合には自家用車以外でのアクセスが難しいのが実情です。

広島クリテリウムは市街地での開催なので、会場のすぐ近くを路線バスが通っているほか、JRや路面電車の駅からも徒歩圏内で利便性バツグンです。

更新日 : 2019年4月5日

監修 ヴィクトワール広島