自転車ロードレースは、コースの距離やアップダウンの割合などにもよりますが、1回のレースで3000〜7000kcalも消費すると言われています。
長時間にわたって強度の高い運動を続けると、脱水症状や低血糖に陥って体が動かなくなったり、ひどい場合には命に関わることもあります。そうならないために、選手は走りながらこまめに飲んだり食べたりします。
すぐエネルギーに変わる糖質が主で、ジェルタイプのものが好まれますが、くり抜いたフランスパンにジャムを詰めたものや白米にフレイバーをつけた「ライスケーキ」など、チームごとに工夫をしています。バナナを好む外国人選手も。
脂質が少なく糖はしっかり取れる「あんこ」は補給食にも適しており、ヴィクトワール広島では、広島土産として人気のもみじ饅頭を製造販売している地元企業・やまだ屋の“桐葉菓”を補給食としています。
また、2020年シーズンからは京都の老舗製薬会社・日本新薬株式会社のエナジージェル「WINZONE」(ウィンゾーン)を使用しています。
各人の好みに合わせてチームでは補給食やドリンクを用意し、マラソンの給水所のような「補給所」でチームスタッフから渡します。チームカーがコース上を一緒に走れる国際レースなどでは、車に乗り込んでいるスタッフから渡します。
各チームとも出場メンバーは「エース」とそれを助ける「アシスト」の役割に分かれますが、レース中に補給食をチームメイトに配るのもアシストの重要な仕事のひとつです。
特徴 基本 基礎
更新日 : 2020年3月300日