ロードレースとは

自転車のはなし

選手が乗っている自転車

選手が使う自転車は「ロードバイク」と呼ばれる、競技用自転車です。速く走ることを追求して作られており、レースでは軽くて強いカーボン製が主流です。いちばん軽いものは6.8kg(ルールでそれ以上と決められています)。女性でも片手で軽々と持ち上げることができるほど軽量です。カーボン製のバイク(自転車)は15万円程度からで、プロは100万円を超えるバイクに乗っている選手も多くいます。

趣味や通勤などの移動でロードバイクに乗る人も増えています。鉄製やアルミ製のものは10万円前後からあり、素材それぞれの長所・短所があるので利用目的などによって必ずしもカーボン製がベストとは言えません。

専用シューズとペダルを固定する「ビンディングペダル」も特徴のひとつです。踏み込むだけでなく、引き上げたり回したりする動作でもペダルに力を加えられるので、効率よくペダリングができます。

基本 基礎

更新日 : 2020年3月27日

ロードバイクの特徴

フレーム(枠組)の材質は、鉄製やアルミ製のものもありますが、プロ選手が使うのはカーボンが主流です。

材質ごとに丈夫さや乗り心地、軽さなどが異なり、好みやニーズによってベストな選択は変わってきます。カーボン製最大の特徴は、軽さ。7kg弱程度で、一般的な「ママチャリ」の半分以下しかありません。

ママチャリには標準装備されている泥除け、かご、ベルなどは付いておらず、より軽く、空気抵抗を最小限にできるよう設計されています。ハンドルのグリップ部分はUの字型に曲がっていて、風の抵抗を抑えるために前傾姿勢で走るときに、握りやすいようになっています。このようなハンドルを「ドロップハンドル」と言います。
タイヤは路面からの抵抗を少なくするため23mm~25mmと細く、滑り止めの溝も少ないのが特徴です(滑りやすいので、濡れた路面で転倒しないよう注意が必要です)。
ロードバイクは、速く走ることに特化して、あらゆる無駄を削ぎ落として作られた自転車なのです。

さらに、スタートからゴールまでのタイムを競う「タイムトライアル(TT)」では、より速く走れるよう専用の自転車が使われます。「TTバイク(タイムトライアルバイク。略してティーティーバイク)」と呼ばれ、空力を最優先にしたフレームやホイール、より前傾姿勢で楽に走れるように両手を自転車の中心におけるハンドル(DHバー)が採用されています。

基本 基礎

更新日 : 2019年4月11日

監修 ヴィクトワール広島