・アクチュアルスタート…審判車を先頭に選手全員がゆっくり走り出すローリングスタートのあと、旗を合図に、本格的にレースがスタートすること。「リアルスタート」とも言う
・脚…脚の疲れ具合を表す言葉。「脚がある(ない)」のように使われる。
・アシスト…チームのエースを勝たせるためにサポートをする選手、またその行為
・アタック…ペースアップして、他の選手を出し抜こうという動き。
・位置取り…レース中、出場全選手の中のどこで走るかを指す。どのタイミングで、どの位置で走るかは戦略的にとても重要。思惑通りにいかない場合やレース展開によって状況が変化した場合は、臨機応変な対応が必要になる。
・上ハン(うわはん)…ロードバイク特有のドロップハンドルの、中央のフラットな部分、またはその部分を持つこと。上り坂や平坦な区間をゆっくり走る時などに使用する。
・エース…チーム内において、優勝を狙う役割の選手。チームメイトのアシスト(風よけなどの手助け)を受けながらレースをする
・エシュロン…横風が吹いているとき、前の選手を風よけにするため、集団が縦1列ではなく斜めになること
・オールアウト…力を出し切って、もうこれ以上は頑張れない状態。体力がすべてなくなった状態
・オールラウンダー…選手のタイプを表す脚質のひとつ。平地も上りも、あらゆる局面で一定の強さを発揮する万能タイプの選手
更新日 : 2020年10月30日
・カウンターアタック…他の選手たちを出し抜こうとしたアタック(攻撃)をつぶした瞬間に、他の選手がアタックすること
・獲得標高…累積標高。スタートからゴールまでの間に登った高さ(標高差)の総計を指す(標高差100mの坂を3つ登ったら、獲得標高は300m)
・カテゴリー…分類、区分。チームや選手は実力や年齢などによってカテゴリー分けされ、出られるレースが決まっている
・脚質…選手の特徴、得手不得手を表す分類
・吸収…大きな集団から飛び出した選手が、再び集団に飲み込まれること(あるいは、その選手を集団が飲み込むこと)
・協調…利害が一致した複数チームがレース中に協力しあうこと
・クライマー…選手のタイプを表す脚質のひとつ。上り坂に強いタイプ。
・クラスタ…カテゴリーと同義。JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)では出場区分を「クラスタ」としている
・クランク…足の力をチェーンに伝えるための、自転車のパーツ。左右のペダルの柄(棒)と、その根元にあるチェーンリング(チェーンをかける歯車のような部分)を指す
・クリテリウム…自転車ロードレースの競技方法のひとつ。1周の距離が短い周回コースで行われ、街中の平坦な場所で開催されることが多い。
・クリンチャー…タイヤの一種。タイヤの端(へり)をリム(ホイールの枠部分)に引っ掛け、中に入れたチューブを膨らませるタイプ。ママチャリなど一般的な自転車のほとんどがこのタイプのタイヤを装着している。タイヤの着脱や交換がしやすいことがメリットで、パンク修理も簡単。
・グルペット…メイン集団から遅れてしまった集団のこと
・ケイデンス…1分間のクランク回転数。ペダルを回す速さを表す。
・牽引…チームメンバーや集団の先頭で走ること。風よけだけでなく、ペースコントロールも重要な役割。牽引する、または引くなどと言う。
・コミッセール…自転車競技における競技役員のこと。フランス語。英語にするとコミッショナー。
・コンポーネント…変速機やブレーキ、それらを操作するレバー、クランクセット、スプロケットやチェーンなどから構成されるパーツ群。自転車を動かす、いわゆる「駆動系」と、ブレーキなどの「制御系」に分類される。「コンポ」と略されることもあり、メーカーによっては「グループセット」と呼ぶ。
更新日 : 2020年10月30日
・サグワゴン…レース最後尾を走るワゴン車のこと。sagは 「support and gear」 「support and grub」の略とされ、海外では道具や用具(gear)や食物(grub)を積んで選手をサポートする車を指す。完走できない選手を自転車ごと回収する役割もあり、「broom wagon」(ほうき車)の別名も。Jプロツアーでは主にリタイヤ選手の回収を行うため「回収車」とも呼ばれる。
・サコッシュ…蓋のない肩掛けカバン。レース中に選手が摂取する飲食物をまとめて一度に渡すために使う。選手は、走りながら摂取しやすいよう、袋の中身をドリンクホルダーやジャージの背中にあるポケットなどに移し替える
・山岳賞…コースに山が含まれているレースで設けられる賞。山の頂上に通過ポイント(地点)が設定され、そこを上位で通過した選手に得点が与えられて、持ち点が最も多い選手が受賞します。
・ジオメトリ…フレームの寸法。各チューブ(パイプ)の長さや角度を表す数値で、自転車を選ぶ際に参考にする。
・下ハン(したはん)…ロードバイク特有のドロップハンドルの、カーブになった下部、またはその部分を持つこと。下り坂やスプリント(ゴール前など短距離を全速力で走る)など、スピードを出したいときに使う。
・シッティング…サドルに座ったままペダルをこぐこと
・集団…複数の選手がまとまって走っている状態のこと。先頭を走る「逃げ集団」、その後ろで大人数が形成する「メイン集団」などがある
・ジャージ…ロードレース用のウェア。薄く伸縮性のある素材で、体にフィットする。チームジャージ(ユニフォーム)のほか、成績によって与えられる特別なジャージもある
・ステージレース…複数日にわたって実施されるレース。1日1ステージが基本。各ステージ優勝のほか、全ステージの累計時間による総合優勝を争う
・ステム…ハンドルを固定するパーツ。選手によって長さの好みが異なる。
・スプリンター…選手のタイプを表す脚質のひとつ。瞬発力があり、ゴール前に一気にスパートをかけて優勝争いをするタイプ
・スプリント賞… コース中の平坦な場所に設けられたポイント(地点)を上位で通過した選手が得点を獲得。持ち点が最も多い選手が受賞します。「ポイント賞」とも言う
・スプロケット…リア(後ろ)のギア。「スプロケ」と略されることもある。
・スリップストリーム…高速走行する人や物の真後ろは、空気抵抗が減って気圧も下がり、吸い寄せられるようになる現象。前を走る人より少ない力で同じスピードが出せる。ドラフティングともいう
・セレモニースタート…審判車に先導されてゆっくり走り出すスタートの仕方。車が離れ、旗を合図に本格的なスタートが切られるまでを「セレモニアルラン」「パレードラン」などと言う
・先頭交代…風の抵抗による負担を分けあうため、一定の時間ごとに先頭を走る選手が入れ替わること
更新日 : 2020年10月30日
・タイムトライアル…スタートからゴールまでの所要時間を競う種目。個人戦とチーム戦がある。
・ダンシング…サドルから腰を浮かせ、左右に体重移動しながらペダルをこぐこと。立ちこぎ。
・チェック…他チームの選手がアタック(攻撃)を仕掛けたら、それに反応して動くこと
・ちぎる…スピードを上げて他の選手に先行し、大きく引き離すこと。ついて行きたかった選手(または集団)に引き離されるのは「ちぎられる」。
・ちぎれる…遅れてしまうこと
・チューブラー…タイヤの一種。チューブを内蔵したタイヤをリム(ホイールの枠部分)に接着剤で貼り付けて使用するタイプ。クリンチャーより軽くて乗り心地が良く、空気圧を低めにしてもパンクしにくいのがメリット。
・DHバー…速く走ることに特化した「TTバイク」のハンドル。前傾姿勢が取りやすい作りになっている。
・TT(ティーティー)…タイムトライアルの略称。ITT(個人タイムトライアル)、TTT(チームタイムトライアル)がある
・TTスペシャリスト…選手のタイプを表す脚質のひとつ。平坦な道を一定して高速で走り続けるのが得意なタイプ。(読み方はティーティースペシャリスト)
・TTバイク…タイムトライアルに特化した、空力重視の専用自転車
・ディレーラー…変速機。前側(チェーンリングをシフトする)をフロントディレーラー、後ろ側(スプロケットをシフトする)をリアディレーラーという。
・独走…文字通り一人で走ること。アタックして先頭を走る場合を指します。勝負の決め手となりうる走りです
・ドラフティング…「スリップストリーム」と同じ。走っている選手の真後ろにつくと、空気抵抗が減るばかりか、気圧が下がって吸い寄せられるような現象が起こり、より小さい力で通常通りのスピードを出すことができる
・トレイン…電車のように縦一列に並んで走る状態。風の抵抗による負担からエースを守るため、アシスト役の選手が前を走る
・ドロップハンドル…ロードバイク特有のハンドルの形。様々な持ち方ができ、場面によって使い分けができる
更新日 : 2020年10月30日
・逃げ…メイン集団から飛び出し、先頭を走ること。複数人が先行すれば「逃げ集団」となる
・ネクストリーダージャージ…Jプロツアーにおいて、U23(23歳未満)のポイントリーダーに与えられる白色のジャージ(ウェア)。ピュアホワイトジャージとも呼ばれる
更新日 : 2019年4月16日
・バーテープ…ハンドルに巻くテープ。グリップを良くするほか、振動吸収の役割もあり、カラーバリエーションも豊富なので選手の個性やセンス、こだわりが垣間見える
・バックファイヤー…体力やパワーが足りず、集団についていけなくなってちぎれること
・パレード(ラン)…審判車の先導でゆっくり走り出す「ローリングスタート」で、本格的にレースが始まるまでを「パレードラン」「セレモニアルラン」と言う
・ハンガーノック…極度の低血糖状態により、体に力が入らなくなって思考力が低下する。そうならないために、こまめなカロリー補給が不可欠
・パンチャー…選手のタイプを表す脚質のひとつ。登りと平坦どちらのコースでも瞬発力を発揮するタイプ
・ハンドルを投げる…ゴールライン直前で、腕を伸ばして自転車を前に押し進める動き。最後のひと伸びで相手に競り勝つためのテクニック。
・引く…チームメンバーや集団の先頭で走ること。「牽引(する)」と表現することも
・ヒルクライム…登り坂のみで構成されたコースを走って、着順またはタイムを競う種目。
・ビンディングペダル…専用の靴(ビンディングシューズ)と固定できるペダル。踏み下ろすだけでなく引き上げる動きも可能になり、効率的なペダリングができる
・踏む…ペースを上げること
・ブラケット…ロードバイク特有のドロップハンドルの両端にある、上に突き出た部分。ロードバイクの乗るときは、ここを上から握るのが基本。状況に応じて「上ハン」「下ハン」を使うことも
・ブリッジ…メイン集団から、前を走る逃げ集団に追いつくため飛び出すこと。後ろから前に橋をかけるイメージからきた言葉
・プロトン…メイン集団のこと
・プロリーダージャージ…Jプロツアーにおいて、ポイントリーダーに与えられる赤色のジャージ(ウェア)。ルビーレッドジャージとも呼ばれる
・補給食…レース中に脱水症状や低血糖に陥らないため、走りながら摂取する飲食物
・ポイント賞… コース中の平坦な場所に設けられたポイント(地点)を上位で通過した選手が得点を獲得。持ち点が最も多い選手が受賞する。スプリント賞」とも言う
更新日 : 2020年10月30日
・マスドスタート…全員が「ヨーイドン」で一斉に出走するスタートの仕方
・マヴィックカー…レース中にフレーム破損やパンクなどトラブルに見舞われた時、代替品を貸してくれるサポートカー。鮮やかな黄色のボディに大きく「MAVIC」とロゴが入った車で選手たちと一緒にコースを回る。マヴィックはフランスの自転車パーツメーカーで、レースによっては日本のメーカー・シマノがサポートを行う場合もあり、その際は青いボディのシマノカーがコースに出る。
・回す…ケイデンス(ペダルを回す速さ)を意識してペダリングすること。ギアを軽くして速いケイデンスで回すと心肺への負担は増すが、筋肉へのダメージは少ない
・メイン(集団)…先行する「逃げ集団」の後方で機をうかがう、最も多くの人数で構成される集団。各チームのエースは、通常ここでレースを進める
・もがく…全力でペダルをこぐこと
更新日 : 2020年10月30日
・ライン取り…コース上のどこを走るか。無駄なく、効率よく走るためにライン取りは重要だ。コーナーやカーブが続くコースでは、ライン取りのミスがタイムロスにつながって命取りとなりかねない。
・リアルスタート…審判車を先頭に選手全員がゆっくり走り出すローリングスタートのあと、旗を合図に、本格的にレースがスタートすること。「アクチュアルスタート」とも言う
・リードアウト…風よけ役をしながらエースの前を走るアシスト選手のうち、レース最終盤までエースを運び、ゴールスプリント(ラストスパート)のお膳立てをする役割
・ルーラー…選手のタイプを表す脚質のひとつ。平坦な道を一定スピードで走り続けるのが得意なタイプ。高速走行を長く継続できるのが特徴
・ローテーション…先頭交代のこと。一列棒状になって走る先頭の選手は風の抵抗による負担が大きいため、一定時間ごとに交代して牽引役を分担する
・ロードバイク…速く走ることを追求して作られた競技用自転車。レースでは軽くて強いカーボン製が主流で、最も軽いものは6.8kg
・ロードレース …主に公道をコースとする自転車の長距離レース
・ローラー(台)…金属や樹脂でできたローラーにタイヤを乗せ、屋内で自転車を漕ぐ練習(トレーニング)ができる器具。夜間や悪天候などのため屋外で自転車に乗れない場合のトレーニングや、レース前のウォーミングアップやクールダウンに使用する
更新日 : 2020年10月30日
監修 ヴィクトワール広島